What is Ceramics Crown?!
メタルセラミックスを簡単に言えば、七宝焼きと同じ製法と思っていただきたい。
七宝焼きの下地のプレートは、銅板であるが、メタルセラミックスクラウンの場合には、口腔内に入れるために銅板は使用できないために、主に貴金属を使用することが多い。
また、メタルセラミックスは噛むという機能から強度が求められるため、七宝焼きとは違い融点の高い陶材を使用する。このステップはセラミックスの色調再現の簡単な技法であり、通常のメタルセラミックスはこの技法で行われることが多い。
色調は・VITAルーミンシェードガイドに合わせた単純な色調である。個性のある歯牙を再現するのには困難な方法であり向いていない技法である。オールセラミックスは、このメタルコーピングが、ジルコニアコーピングに変わったものである。
しかし、相互の陶材は、膨張が違うためにメタルに焼き付けるものと、ジルコニアに焼き付ける陶材は性質も価格も違うのである。
ホームの「あなたの口の中はこんなではありませんか?!」CaseA・B・Cの口腔内のメタルセラミックスは、この技法で制作されたものと思われる。
メタルセラミックスクラウンと,
オールセラミックスクラウンの
違いは?!
メタルセラミックスクラウンとオールセラミックスクラウンの違いを簡単に言うと、コーピングの材質がメタルコーピングがジルコニアコーピングに変わっただけである。
その構造により光の透過が生じ、結果、口腔内では明るく綺麗に見える。
臨床上メタルセラミックスクラウンを完成し、口腔内に装着後に患者は、「先生、仮歯のほうが綺麗だった・・・・」と言うことが多々ある。
それは、メタルセラミックスクラウンがメタル、オペークを含む構造上、透明感が無く、多くのメタルセラミックスクラウンに如何にも人工物を入れました感が出ているからである。
メタルセラミックスクラウンの場合には、テンポラリークラウン(仮歯)の審美を超えることは一つの山であった。オールセラミックスはメタルセラミックスクラウンでの不都合な構造が無くなったために、テンポラリークラウン(仮歯)よりも色調が人工的な歯に仕上がることは少なくなった。
オールセラミックスクラウンは、金属アレルギーがないために安心感はあるが、通常の審美感は、メタルセラミックスクラウンとオールセラミックスクラウンとの差は、特定の光源下以外ではあまり感じない。
難しい色調は、かえってメタルセラミックスクラウンの方が再現しやすいと私は考えている。メタルセラミックス用の陶材と、オールセラミックス用の陶材が性質が違うためである。
その性質とは、メタルセラミックス用陶材は、色調にメリハリ感があり、透明から不透明までの幅が広く、オールセラミックス用陶材はそれらの領域は狭いので色調再現は、メタルセラミックス用陶材よりも難しいのである。
光の透過性、色調の再現性とどちらが大切なのかと悩むところではある。それは患者の職業や、要望によって変わってくるが、私はメタルセラミックスの色調の幅の豊富さ(色調の表現の豊かさ)の方を重視したいと考えている。